漢方 では、私たちの体は「先天の気」と、「後天(こうてん)の気」の2つの要素によって、健康の強さが決められると考えます。先天の気とは、親からもらった遺伝的な体質で、後天の気とは、毎日、食べ物や飲み物、生薬などで摂る栄養のこと。ですから、生まれつき体の弱い人でも、食事に気を配ることで、丈夫に成長することができるのです。逆に丈夫な体質の人でも、不摂生を続けたら健康を維持できません。
滋養強壮 ってどんな意味?
皆さんは「慈愛(じあい)」という言葉をご存じですね。慈愛とは愛をしみ込ませること。同様に「滋養」とは、「体に養分(栄養分)をしみ込ませる」ことを意味します。「強壮」は精力を含め、「体を強く、元気にする」という意味。つまり、滋養強壮とは、先天の気である体質の弱い部分を栄養分で補い、体質を改善して強い体をつくることをいいます。
どんなとき、滋養強壮が必要になるの?
漢方では古くから滋養強壮は、体質の改善にも広く用いられてきました。とくに乳幼児期の虚弱体質に滋養強壮の漢方薬は有効とされています。
乳幼児期に滋養強壮を施し、呼吸器系など体の弱い部分を補うことは、体質改善に大きな効果があります。
大人の厄年である女性の33歳、男性の42歳前後は、健康のいわば「中間決算期」にあたり、どんな人でも体の弱いところが出やすい時期です。自分の弱いところをよく知って、丈夫な人も日ごろの健康管理を省みて滋養強壮を施すことが大切です。
滋養強壮は体質改善以外の効用は?
滋養強壮は体質改善に加え、次のようなときに必要とされています。